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ハンドツール事業部

開発者が語る開発秘話

今回はハンドツールの企画開発担当のグループ会社、株式会社パテントアイランドの古家さんに2008年3月に発売したピーキャッチはや巻1600の開発秘話と苦労話をうかがいました。

ピーキャッチはや巻1600のここがポイント!
■下げ振りを高所に持ち運ばない安全対策
■垂直確認が一人でできるのでラクラク!
■作業導線と現場の声を徹底的に解析結果判明した自動巻きに勝る抜群の使い勝手!

◆3倍速ハンドル手巻き(10m=標準15回転巻き取り)
◆タジマ比1.8倍の強力吸着力(タジマ ピーキャッチ1500比)
◆木部固定もできる【叩ける針(貫通型)】装着
◆本体を守るエラストマー装着ボディ
◆携帯に便利なストラップ付き

進化 ミロクの企画開発のポリシーは前商品を常に改善し、『進化した商品』の提供

新しい商品を開発するに当り、クレーム情報・職人のヒヤリング・モニター意見などの情報を取入れ尚且つ、世の流れ環境を考慮して企画を進めています。ゆえに、同ジャンルの商品でも現行の物と異なる進化した商品になっていきます。

自信作 前作を徹底的にしのいだ自信作ピーキャッチはや巻1600

企画第1段では、細く風の影響を受け難いワイヤーを使う仕様で進めて、ワーキングモデルを作りましたが現場で試用してもらうことでワイヤーが切断する、絡んでしまう等明確な不都合が発覚しました。 そこで切断しないように細く強い糸のPEラインに変更し再度検証、下げ振り保持器にはうってつけと思いましたが下げ振り自由落下試験でワイヤーと同じように衝撃力で切れる不都合が浮上。実験結果から従来の現行のPAラインに戻し職人からのヒアリングで、作業導線を徹底的に解析することにより、木造仕様と鉄骨仕様の下げ振り作業が違うことが判明。 下げ振りの使用方法別に分けて、木造仕様の針付きタイプ、鉄骨仕様の磁石タイプの2タイプを作成すれば切断など回避できると思い、2タイプの企画を提案しましたが、ニーズとの相違で、一時は開発中止になる寸前まで行きました。 その後開発の現場では過去の実験結果の再検証と解析を行った末に発想を転換! 針付きのP‐700(7m高さ仕様)もあり針付きで長尺使用のニーズも有るので、針が分解せずに外せる構造で磁石での据付けもできる構造に改造し、再度祈るような気持ちでプレゼンに挑みTJMデザイン様のプレゼンを通過! ほっとする間もなくこれからが開発の本領発揮です。

苦労 「はや巻1600+アジャスター」でないと手巻の利点が引出せない

「はや巻1600+アジャスター」でないと手巻の利点が引出せない。
下場で1m程度の糸長さ調整のできる物の、機構構造に苦労しました。下げ振りの重さは当社の物で、100g~1000gまでの物が有ります。
どの重さの下げ振りを付けても、数ミリ以下刻みで確実に止まる機構。
尚且つ、一番多く売れている400gの下げ振り直径以内の大きさで、高所から落とすので丈夫な構造が求められます。
 また、自動巻式は下げ振りを装着したまま糸を引出すので、その使い方になれた職人が、「はや巻1600」に下げ振り付けたまま下ろした場合の安全策にも、思考錯誤を繰り返しました。
下げ振り付けたまま解除ボタンを押し、下げ振りが落下し途中で解除ボタンを離しても、糸が切れしないで、鉄骨や針で刺した木材から本体が外れない、下げ振りが地面にまで落ちない、この用件を満たす構造・機構にする。
「はや巻1600」では万が一下げ振り付けたまま解除ボタンを押し、途中で解除ボタンから指を離したら、減速しながら衝撃を吸収し数メートルで停止する構造にしました。ページトップへ戻る

原点回帰 職人の声で原点に回帰した事が成功のキーポイント

切断等の不具合をいかに克服したか。
それは今までの自動巻きなら作業がはやいという基本概念を覆し職人の作業導線を克明に解析することで原点回帰の手巻きのほうが作業効率がよりはやいといったことが判明。解決の糸口になりました。
実は手巻式で糸を引出す重り代わりに、1m程度の糸が収納引き出しできるアジャスターを付けた手巻下げ振り保持器の構想は、電動(モーター駆動)式下げ振り保持器の企画・開発の時に思いつきました。電動式はバッテリーが必要で重くなり非現実的な物である事、既存のバネ式自動巻では必ず高所と下場に人が必要で2人作業であること、糸の引き出し、巻き取り方法も実はあまり効率的ではないのです。
では手巻きはどうかというとゼンマイや電池が無くコンパクトで軽くでき、糸の引き出しはアジャスターの自重で自然に引出されしかも早い、巻き取りは3倍速で15mでも10秒以内で巻き取れる。高所から大体の高さまでアジャスターを下ろせば、下場で糸長さ調整が出来るので1人での作業が可能になり、作業効率も上がる事間違いなし。糸引出しの重りに使うアジャスターは、25g程度でゴムカバーが全体にあり、安全性にも配慮がされています。
構造をシンプルにした事で、良い事が沢山出て来ました。
教科書に出てくる発想転換の良い事例の様な商品に仕上がました。実際の職人の声も使い勝手が断然よくなった!効率がかなりあがったという声も数多く寄せられています。ピーキャッチはや巻1600は下げ振り作業されている方にはぜひ試してしていただきたい自信作です!
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